2016年11月7日月曜日

ヘッジファンドダイレクト・ステマ戦争③会社側は知っていたか?&九州大学の責任

ウィキペディアの「ヘッジファンドダイレクト」、社長の「高岡壮一郎」、「ヘッジファンド」、巻き添えになった「名誉毀損」などの記事で、大規模に行われていた多重アカウントによる宣伝行為ですが、会社側は知っていたのでしょうか?


会社・社長は知っていたのか

会社と社長の両方か、社長だけか一部の関係者だけかは不明ですが、そのどれかが、かなり高い確率で知っていただろうと推測されています。

ウィキペディアでは、他の執筆者に意見を求めることができる「井戸端」がありますが、そこで2016年8月19日に「ヘッジファンドダイレクト」の宣伝行為への対応についての質問があり、それを見た執筆者が8月20日に社長記事から宣伝的な記述を削除しました。その際に、「九州大学非常勤講師」という信頼できる出典のない肩書も削除されています。

その直後の8月22日に、高岡氏のブログの2013年の過去記事「九州大学非常勤講師として学生向けに講義」に、契約書の画像がアップされたことが確認できます。(これは井戸端に上記の質問をした人の指摘です)契約書画像のレスポンスのヘッダ情報を確認するとLast-Modified(リソース・コンテンツの最終更新時刻)のDate値がMon, 22 Aug 2016 05:39:10 GMT(2016年8月22日)となっています。なお、インターネットアーカイブの情報によると、記事が書かれた2013年時点で契約書の画像は存在しません

このタイミングで、ウィキペディアでの論争を全く知らずに、唐突にブログの過去記事に契約書の画像をアップする理由というのは、わたしには想像できません。画像をアップした人は、十中八九、リアルタイムでウィキペディアで行われている論争を見おり、社長記事での「九州大学非常勤講師」という肩書の削除を受けて、反論するための証拠としてブログに契約書の画像をアップしたのだと推測されます。

「九州大学非常勤講師」の肩書について「ノート:高岡壮一郎」で疑問が示されたのが8月25日、これに靴下WikipediaCleanが「まずは冷静に。九州大学非常勤講師の契約書の写真がご本人公式ブログ[1]に載っています(上から2枚目)。」と反論したのが9月2日。

契約書のアップが8月22日、靴下による反論があったのが9月2日。この短期間で、唐突にブログの過去記事にアップされた契約書の画像を見つけられるでしょうか?社長記事に契約書画像をアップした人と靴下WikipediaCleanには、何らかの意思疎通があったとみるのが自然ではないかと思います。


九州大学非常勤講師の肩書論争

一般的に、大学で単発の講演を行っただけで、「○○大学非常勤講師」と呼ばれることはありません。

高岡市の記事では、冒頭に「九州大学非常勤講師」と書かれていましたが、九州大学のホームページにこのような情報はなく、正確な情報ではないのではないか?という疑問があり激しい議論になりました。「ノート:高岡壮一郎」では収まらず、井戸端に「大学の「非常勤講師」の肩書について」という質問が立てられました。ここで指摘されたのは以下の点です。

井戸端での意見は次のようなものでした。

慶應大学の非常勤講師をしている執筆者

  • 「全くの予想ですが、おそらく数回の講義であっても支払いの関係で非常勤講師契約を結んでいたのではないかと思われます。」
  • 「非常勤講師だとしても非正規でほぼアルバイトと同じ扱いですので、冒頭文に社長のアルバイト経験が書かれているというのはいささか奇妙です。」

技術系の執筆者

  • 「仮に名義上『非常勤講師』だったとしても、単年度一回の講義経験から『非常勤講師』と記すのは誤解を招きかねないと思いますので、導入部に記述するのは不適切と考えます。」
  • 「ご提示のシラバスであれば、一般的な意味での「非常勤講師」とは異なりますね。」
こういった意見はあった後も、靴下WikipediaCleanは、対応する執筆者は「”悪意的な編集傾向”があると認めざるを得ない」として抵抗し続けました。靴下WikipediaCleanのブロック依頼が出て以降、WikipediaCleanの活動は停止し、別の靴下金融の専門家が全く同じ主張をして論争を引き継ぎました。


九州大学の責任

大学や大学教授は世俗にまみれていないというか、「名声を利用される」ということに無防備だと思うことが多いのですが、今回も九州大学が、ある講義で1度登壇するゲスト講師に「非常勤講師」として契約書を出していたことが、問題をややこしくた感があります。

非常勤講師で契約書を出したのは、他に契約書の適切な形式がなかったからでしょうが、気分よく講演に来てもらうためのリップサービスのような面もあったかもしれません。この九州大学の「アントレプレナーシップ・セミナー」という講義は、オムニバス形式で複数の起業家に話を聞くという授業ですが、登壇者には高岡氏の他にも「九州大学非常勤講師」を名乗っている人がいました。

もし学者なら、逆にこういったゲスト講師で「○○大学非常勤講師」を名乗ることは信頼を損なう恥ずかしい行為なので、絶対にしないでしょう。しかし、アカデミズムの世界の外に生きている人は、同じ常識を持っているわけではありません。大学側は、まさかこんな風に利用されるなんて想像外だと思われるかもしれません。しかし、大学人なら簡単に見分けがつく肩書の信頼性・信憑性も、わたしたち一般市民にはそうではありません。

「○○大学非常勤講師」で契約書を出せば、その人がそう名乗る根拠を与えたことになります。つまり大学が、肩書の後ろ盾になるのです。

「常識的考えて、○○大学非常勤講師とは言えないのでは?」と指摘しても、相手が「常識?その常識には何の根拠があるんですか?だれが決めたんですか?私には証拠があるんですよ」と言われれば、反論も難しくなります。できれば、一般市民が誤解したり、誤解させられたり、今回のようなトラブルで迷惑をこうむらないような、注意深い名目での契約をお願いしたいと思います。

また、今回履歴をたどっていて思いましたが、ウィキペディアの他のビジネスマンの記事などでも、短期または単発の講演経験で「○○大学非常勤講師」を名乗る行為が行われていました。こういったステマはやめてくださいね。

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